昭和13(1938)年の開園当時から昭和48(1973)年まで、海路で藪池桟橋より荷揚げされたされた食料品や炭・石炭等の物資(日常生活用品等)を運び上げるために使用していたもので通称トロッコ線と呼ばれています。
線路は、藪池桟橋まで伸びていました。物資を入れた滑車を電動ウインチ式で巻き上げて引き上げ、側に建てられていた給食棟の倉庫に納めていました。横に階段がついていますが、滑車の側に入所者がついて階段を上がり、荷物が落ちないように気を付けていたようです。園にとって必要不可欠なものでした。
現在は、線路のあった平坦な部分は入所者の畑になっていますが、斜面にだけ線路が残り、急な角度の線路が当時の作業の大変さを物語っています。
1938年
※登録有形文化財(建造物)